勝谷誠彦氏 兵庫県知事選立候補「明るく楽しい知事目指す」7・2投開票
作家でコラムニスト、コメンテーターの勝谷誠彦氏(56)が27日、兵庫県庁で会見を開き、7月2日投開票の兵庫県知事選に無所属で立候補する意向を表明した。過去にも選挙への出馬が取りざたされてきたが、1年ほど前から出馬を考えていたという。この日は「新調したスーツで来ました」とイメージを一新し登場。「明るく楽しい兵庫県」を目指すと訴えた。勝谷氏は、兵庫県尼崎市出身。出馬で選挙戦に嵐を巻き起こす。
髪を黒く染め、短髪のダークスーツ姿。サングラスは透明メガネに。これまでの無頼派イメージからガラリと変身したが、舌鋒の鋭さは健在だった。
まず、「現職の方も一生懸命やられましたけど、長い」とバッサリ。「そろそろ新しい切り口、視点からやってみる人間が出てきても良いのかな」と5期目を目指す現職の井戸敏三知事(71)をけん制した。
さらに、大手広告代理店、自身がコメンテーターを務めていた番組の批判を展開し、「こういうキャラだから、僕をスポンサライズしようという人もいません。広告に出そうという人もいません」とニヤリ。しがらみのないクリーンなイメージを強調した。
知事になったあかつきには「セキュリティーの問題もあるでしょうけど、本当は知事室のドア開けっ放しにしておきたい」といい、「明るく楽しい、みんなの中に入っていける知事を目指す」と熱い思いも吐露した。
プライベートでは熱心な阪神ファン。県民のイメージを問われると「あえて言えば、阪神タイガース」と例えたものの、「県民性として色があんまり無いのが県民性かな」とコメンテーターとして培った冷静な分析の目も披露した。
関係者によると勝谷氏は所属していた芸能事務所を「迷惑がかかる」とすでに辞めており、テレビ番組も降板済み。去り際に「勝っても落ちてもただでは起きないから。『知事選記』って本は書くから、絶対。おもろいぞ」と、前向きに選挙に向かう思いを明かしていた。
知事選には勝谷氏のほか、現職の井戸氏ら3名が出馬を表明している。