女性７人組アイドルグループ「アップアップガールズ（仮）」の仙石みなみ（２５）と佐藤綾乃（２２）が２８日、グループから卒業することを公式ブログで発表した。具体的な卒業時期は明らかにしていないが、７月１７日千秋楽の全国ツアー後という。仙石は今後、女優を目指し、佐藤は芸能界を引退する。

　所属事務所ＹＵ－Ｍエンターテインメントの山田昌治社長によれば、昨年１１月にメンバーの目標だった日本武道館単独公演を実現し、その後に今後の夢を話し合う中で、２人から卒業の相談を受けたという。「それぞれの夢に対して決意は固く、そしてとても前向きなものでしたので、何度も話し合い、今回このような結論へと至りました」と経緯を説明している。

　仙石は自身のブログで「アプガという夢を追いかけて、ただひたすらに前だけを見て、止まることなく挑んできました」とつづった。一方で「前々から足の怪我や喉の負傷を抱えながらパフォーマンスを続け、それがずっと悩みの種でもあったし、私を苦しめてきました。体がついていかず、満足のいくパフォーマンスが出来なくて、悔し涙を流したり、人前に立つことが怖くなったりする事もありました」と葛藤を吐露した。

　その上で武道館公演後に今後の人生を考えた際、「お芝居」という「もう一つの夢」に思いが至ったという。その上で「２６歳になる私にとって今以上の大きな挑戦になりますが、１人で立ち向かう決心をしました」と明かした。

　また、佐藤も自身のブログで「アイドル人生にピリオドを打ち、私の人生において次なる挑戦をすること決心しました」と芸能界引退の意思を記し、「人を笑顔にできる職業に就きたい」と希望。「不安もありますが、自分の新しい人生にワクワクもしています」と語った。

　グループは、ハロー！プロジェクト研修生だった仙石らが２０１１年に結成。１４年には富士山頂でライブを行うなど“体育会系アイドル”として親しまれた。今後のグループについて、山田社長は「さらなる進化を遂げていくアップアップガールズ（仮）の応援を今後もよろしくお願いします」と解散せずに活動継続することを約束した。