モー娘。工藤遥 秋ツアーで卒業を発表 目標は「広瀬すず」と「朝ドラヒロイン」
モーニング娘。’17の工藤遥(17)が29日、ロームシアター京都で開催されたコンサートに出演し、今秋のツアー終了後に卒業することを発表した。今後は女優の夢を追う。突然の発表に、メンバーや1900人のファンからは嗚咽(おえつ)も漏れる中、「やるからには広瀬すずさんのポジションにまで行きたい」と話し、「朝ドラヒロイン」を目標に掲げた。
モー娘。史上最年少、11歳で加入した17歳のエース。アンコールで「突然ですが、今年の秋のツアーをもってモーニング娘。およびハロー!プロジェクトを卒業します」と宣言すると、メンバーや集まった1900人のファンからは嗚咽が漏れ、工藤も一瞬、瞳を潤ませた。
モー娘。の活動を続ける中でミュージカルなどに出演し、ここ1~2年で次第に女優としての夢が膨らんで来たという。「お芝居の魅力に気付き、もっともっと挑戦したいと思うようになりました」と説明。アイドルと女優の“二刀流”も考えたというが、「『お芝居がやりたい』という思いを持ってステージに立つのはメンバーにもファンのみなさんにも失礼だと思いました」と退路を断ち、夢を追う。
この日のステージでは最新シングル「BRAND NEW MORNING」やメドレーを含む19曲を披露。ラストの「ブラボー!」ではサプライズでメンバーが工藤をセンターに配置する演出もあった。
コンサート後の取材では「やるからには広瀬すずさんのポジションにまで行きたいです。(NHKの)朝ドラのヒロインはいつかやってみたい」と目標を掲げた。「ずっと大人数の中でやってきたので、(卒業後は)急に1人になって寂しいとは思いますが、1人でしっかり歩いて行こうと思います」と覚悟を示した。プロデューサーのつんく♂(48)にはメールで報告し「がんばれ」と激励された。
工藤はモー娘。らが所属するハロー!プロジェクトの研修生・ハロプロエッグに2010年から所属。11年に行われたモー娘。10期メンバーのオーディションに合格し、同年9月にグループに加入した。当時はまだ小学生で11歳での加入はグループ史上最年少だった。
ハスキーボイスとショートカットの“男前”キャラで同性からの人気も高い。舞台でも男役が多かったが「ごく普通の女の子の役をやりたい。学園ものに出てみたいです」と夢を膨らませた。