木村拓哉&嵐・二宮 2大トップスター映画初共演 18年公開「検察側の罪人」
元SMAPの木村拓哉(44)が10作目の実写映画「検察側の罪人」(2018年公開)に主演し、嵐の二宮和也(33)と初共演することが2日、分かった。作家・雫井脩介氏(48)の同名サスペンス小説を原田眞人監督(67)が銀幕化。木村がエリート検事、二宮が若き検事を演じ、ガチンコ対決を繰り広げる。元SMAPメンバーと嵐の芝居共演は初となり、日本が誇る2大トップスターによる“夢競演”で邦画界に衝撃を与える。
演技に定評ある2大スターが、ついにスクリーンで相まみえる。
CDデビューから26年目の木村は「原田監督作品に参加出来る事に、とても興奮しています。二宮、他キャストのみなさんと撮影現場を思い切り楽しみたい」と期待。デビュー18年目の二宮も「どうにかなってしまいそうな気持ちを努めて冷静に、また客観的に見ている状態。木村さんの全てに身を委ねてきます。行ってきます」と対決を待ちわびた。
「“正義”とは何か?」をテーマにした映画は、東京地検を舞台に2人の検事が対立する。「HERO」シリーズでも型破りな検事・久利生を演じた木村は今回、過去に取り逃がした男が殺人事件の容疑者として再浮上したことから執拗に有罪に仕立てようとするエリート検事・最上役を演じる。二宮は、最上を師と仰ぎながら反発もする若き検事・沖野役に決まった。
沖野が最上の捜査に疑問を抱き、互いの正義を賭した戦いが描かれる同作に、2人は不可欠だった。木村と二宮の声質や演技に惚れ込み、2人を役にイメージして原作を読んだ監督がダメ元でオファー。元SMAPと嵐のタッグが実現した。
木村にとって、ソロ活動後撮影する初めての映画。二宮との対決を経て、木村は役者としてさらなる高みへと向かう。
91年デビューのSMAPは紅白など歌番組で嵐と共演はあったが、ドラマなど演技共演は一度もなかった。
SMAPは、ジャニーズのアーティストとの共演に積極的ではなく、“オンリーワン”の独自路線を歩むことでバラエティー、紅白大トリ、5大ドームツアー、国立公演と道を切り開いた。昨年末のグループ解散を機に活動方針も個々次第となり、後輩との共演に“制約”もなくなった。
今回の木村と二宮の共演は作品の性質が引き寄せた。原田監督は、「犯罪映画の血脈は主役の声質」と木村に期待、二宮は「声がいい」と熱望した。7月からの撮影も「怒鳴り声の響かない、監督ニコニコの現場になる」と配役の手応えと役者に信頼を寄せている。