歌手の安室奈美恵（３９）が３日、大阪・オリックス劇場で、全国ツアーの最終日を迎えた。昨年８月から９カ月かけて、自身最多の１００公演を完走し、デビュー２５周年の節目に新記録を達成。新曲「Ｊｕｓｔ　Ｙｏｕ　ａｎｄ　Ｉ」（３１日発売）を披露するなど全力パフォーマンスで、歌姫の神髄を見せつけた。

　デビューから四半世紀…安室が新たな“勲章”を手に入れた。自身の希望で実現した１００公演を完遂、過去最多だった２０１０年ツアーの８０公演を、大幅に更新して新記録を樹立した。

　昨年８月１９日に神奈川・横須賀からスタートした今ツアー。公演当日に震度６弱の地震が発生した１０月２１日の鳥取公演は中止になったため、当初予定していた１０１公演からひとつ減るアクシデントはあったが、初の佐賀公演など、全国４０都市でファン２６万人を魅了した。

　“長旅”のゴール地点・大阪では、客席からの手拍子に導かれるようにステージに登場。確かな歌唱力とキレ抜群のダンスに、６本のタワー型スクリーンを駆使した演出を盛り込んだ。「Ｈｅｒｏ」、「Ｌｏｖｅ　Ｓｔｏｒｙ」など２７曲を、トークを挟まずたたみ掛けた後、「今日はどうもありがとうございましたー！！また遊びに来てね。バイバーイ」とファンに感謝。投げキッスで締めくくった。

　ドームを満員にするトップアーティストながら、今回はすべて客席数２０００以下の会場をセレクト。チケットは即完だった。「初めての１００公演を、無事に終えることができてとてもうれしく思います。ホールツアーということで、皆さんとより近い距離でライブを楽しむことができました」と安室。達成感を漂わせた。