仏大統領にマクロン氏 妻は25歳上の64歳!高校時代の国語の先生
フランス大統領選の決選投票が7日、即日開票され、親EUで超党派の市民運動「前進」を率いるエマニュエル・マクロン前経済相(39)が、EU離脱を訴えた極右、国民戦線のマリーヌ・ルペン候補(48)を大差で破り、勝利した。左右の二大既成政党に属さない大統領は初。19世紀のルイ・ナポレオン(後の皇帝ナポレオン3世)より1歳若い39歳、史上最年少でフランス大統領に就任する。
一度も選挙経験がなく、5年前は政界で無名の存在だった。類いまれな討論力で支持を獲得。瞬く間に国家元首の座に駆け上がった。
妻のブリジットさん(64)は高校の国語教師で、演劇部顧問。既婚で子どもが3人いたが、マクロン氏は「何があっても結婚する」と17歳で宣言、07年に結婚した。選挙戦では“年の差婚”“純愛”も好感された。
1977年、北部アミアン生まれ。両親は共に医師。名門校として知られるパリ政治学院と国立行政学院(ENA)で学んだ。
財務検査官からロスチャイルド銀行の幹部に転身。2012年、大統領府入りし、14年経済相に。百貨店の日曜日営業の拡大を定めた「マクロン法」を制定。反対する議員を粘り強く説得し、評価を高めた。
超党派の市民運動「前進」を設立し、16年8月に経済相を辞任、政治活動を本格化させた。選挙戦では「人生は創造的だ」と繰り返し、未来への希望を語った。一方、Tシャツ姿の労働組合関係者に「スーツを着たければ働け」と発言し、批判を浴びたこともある。