中村錦之助 時には爆笑ハプニングも 片岡孝太郎、中村隼人と歌舞伎鑑賞教室

会見した(左から)中村隼人、中村錦之助、片岡孝太郎=東京・水天宮のロイヤルパークホテル
会見した(左から)中村隼人、中村錦之助、片岡孝太郎=東京・水天宮のロイヤルパークホテル
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 歌舞伎俳優・中村錦之助(57)、片岡孝太郎(49)、中村隼人(23)が9日、都内で会見し「国立劇場6月歌舞伎鑑賞教室」(6月2~24日、東京・千代田区の国立劇場大劇場)への意気込みを語った。上演するのは、市川団十郎家が代々家の芸として伝えてきた歌舞伎十八番の1つ「毛抜」。主人公・粂寺弾正を演じる錦之助は「(亡くなった十二代)団十郎のお兄さんに手取り足取り教わった通りに務めたい」と気を引き締めた。

 「-鑑賞教室」は初心者にも分かりやすく伝えることを目的とした公演で、今年で50年の節目を迎える。中高生の団体の来場や、外国人向けの公演もあり歌舞伎ファンの裾野を広げる役割も果たしている。

 普段とは違う客層が集まるだけにハプニングが起こることもある。腰元巻絹を演じる孝太郎は1988年に同じ「毛抜」に出演した際に、中村吉右衛門(72)に向かって女子高生が「せーの、播磨屋ー」と大向う(かけ声)を投げかけたことを明かした。吉右衛門は客席に背中を向けている状態だったが「ゲラゲラ笑って、芝居にならなかった」という。

 ただ、新規のファン開拓には最適なのも事実。解説「歌舞伎のみかた」を担当する隼人は「以前に『鑑賞教室』に来られた方が、社会人になってチケットを買って歌舞伎座に来てくださったこともありました。また、こういう風に将来につながるようにしたい」と気合を入れた。

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