吉田鋼太郎 工藤阿須加を徹底的にシメあげた 泣かす、いじめるを徹底
俳優の吉田鋼太郎(58)が9日、都内で行われた映画「ちょっと今から仕事やめてくる」(27日公開)の完成披露試写会に登場し、全力でパワハラを行ったことを明かした。吉田は工藤阿須加(25)が演じるサラリーマン・青山隆の勤務するブラック企業の上司・山上守を演じている。いやというほど青山を怒鳴りつけ、威嚇し続ける役。「基本的に工藤を泣かすっていうのを目標にしてました。とにかく工藤くんをいじめる、それに終始してましたね」と不敵に笑った。
撮影期間は4日ほどだったが「おとなしい工藤くんが、ますます口数が少なくなって、ずっと下を向いてるんですよ」と苦笑い。「本当はそういう(パワハラをするような)人ではないんですよ」とあくまで演技であることを強調した。
しかし、当事者の工藤は「つらかったです。すごいつらかったです」としみじみ。「吉田さんの声は骨の髄までビーンと届くんですよ」と舞台で鍛え上げたド迫力の吉田の声量を表現。「集中が切れても吉田さんの声が青山に引き戻してくださいました」と最後に少しだけフォローしていた。
映画は青山が謎の男・ヤマモト(福士蒼汰=23)と出会ったことで、自身の人生を見つめ直すストーリー。タイトルの軽さとは裏腹に「パワハラ」「長時間労働」「自殺」など現代に働く人々に共通の重いテーマも内包している。