HIRO LDH海外展開に弾み 「たたら侍」ハリウッドプレミアで称賛の嵐
EXILE・HIRO(47)が8日(日本時間9日)、米・ロサンゼルスの「エジプシャンシアター」で、初プロデュース映画「たたら侍」(20日公開)のハリウッドプレミアに、主演の劇団EXILE・青柳翔(32)、AKIRA(35)、小林直己(32)らと登場した。日本独自の製鉄技術を伝える時代劇に、映画の都の客席からは称賛の拍手。EXILEらの所属事務所・LDHが今年から本格化している海外展開に弾みをつけた。
上映会場はマリリン・モンローやチャップリンといった銀幕レジェンドも舞台あいさつに立ったことがある、ハリウッドの老舗映画館。目の肥えた観客600人からは、殺陣シーンに「Oh!!」と驚きの声が飛び、クライマックスでは万雷の拍手が起きた。
映画プロデューサーとしてのデビューを、本場で華々しく飾ったHIROは「反応が良くてうれしくて、感動しました。クセになりそうです。新しいエンターテインメントの道が開けました」と感無量の面持ち。エンドロールの間にラストシーンを挟んだため、拍手が20秒で途切れる形となってしまい、「終わるタイミングの勉強になりました」と反省点も見い出した。
同作は「モントリオール世界映画祭」など12の海外映画祭で、すでに19冠を達成している。全米12都市で6月2日からの公開も決定。実写邦画が日本と同時期に、米国公開されるのはレアケースだ。
HIROが率いるLDHは今年からアジア、アメリカ、ヨーロッパの世界3地域を拠点に、本格的な海外展開をスタート。今夏には、日本国内に12校あるダンス&ボーカルスクール「EXILE PROFESSIONAL GYM」のロサンゼルス校も開校する。
「日本でやっているLDHの総合エンターテインメントを、アメリカ、ヨーロッパでも通用する形にアレンジして、楽しみながら、地に足をつけて頑張っていきたい」。“侍スピリット”を胸に映画の都に斬り込み、つかんだ確かな手応えを、グローバルな活動につなげていく。