ニッポン放送社長、日枝久フジテレビ会長退任に「新しいグループになっていくのかな」

 フジ・サンケイグループのニッポン放送の定例会見が10日、都内で行われた。フジテレビの日枝久会長(79)が退任し、取締役相談役に就く人事が固まったことについて、岩崎正幸社長は「新しいグループになっていくのかなというところだけですね」と述べた。

 日枝会長は05年にライブドアによるニッポン放送買収騒動にも対応した。会長の功績を問われた岩崎社長は、「僕が答えていいのかね?」と戸惑いながらも、「不動産事業含めて、新しい分野の収益と新しいポートフォリオを作ったということでは、すばらしい経営者という気はしています」とコメントした。

 新体制となることについては、「われわれは個々の事業会社なので、それによって大きく今までと変わるとは思っていません。フジ・サンケイグループは個々の事業会社も経営はある程度、自由裁量。その方向性は変わらないと思います」とした。

 持ち株会社フジ・メディア・ホールディングスの会長も退く日枝氏はフジテレビの社長を経て、2001年に会長に就任。民放連会長の経験もあり、フジグループだけでなく放送業界に多大な影響力を持ってきた。

 フジテレビは退任が内定している亀山千広社長(60)と合わせ、トップ2人の交代で視聴率低迷の打開を図る。亀山社長はBSフジ社長に就任する見通し。

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