フジテレビ 日枝会長退任も“院政”は継続か

日枝久フジテレビ会長
 亀山千広社長
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 フジテレビの日枝久会長(79)が退任し、取締役相談役に就く人事が固まったことが10日、関係者への取材で分かった。持ち株会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の会長も退くが、こちらも取締役相談役に就任予定であることも明らかに。社内からは“院政”継続をささやく声も聞かれた。

 退任する亀山千広社長(60)はBSフジ社長に就く。フジテレビとFMHの会長は嘉納修治氏が就任予定。11日の決算役員会で内定、6月の株主総会を経て確定する。

 日枝氏は1988年から13年間フジテレビの社長に就き、01年に会長に就任したあとも、05年にライブドアによるニッポン放送買収騒動にも対応。民放連会長の経験もあり、グループだけでなく放送業界に影響力を持ってきた。

 同局は11日に発表する決算で、厳しい数字が見込まれており、このタイミングでのツートップ退任は、再起を図る狙いが見える。しかし局に新たな席を得る形で残留する日枝氏がにらみをきかせる体制は維持されそうだ。

 フジテレビは、13年6月から4年の任期を務めた亀山社長の後任に宮内正喜BSフジ社長(73)が就く。宮内氏の任期は2年と予想される。2年後、若手への継承を見据えた起用と見られる。

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