社長退任のフジテレビ、5期連続の営業利益減 右肩下がりに
フジテレビの持ち株会社であるフジ・メディア・ホールディングスが11日、都内で平成29年3月期(2017年3月期)の決算会見を開いた。亀山千広社長の退任が発表されたばかりの子会社・フジテレビについて、売上高が前期比3・2%減(約91億円減)の約2805億円、本業のもうけを示す営業利益は前期比26・9%減(約14億円減)の約40億円で、また経常利益は前期比27・7%減(約17億円減)の約45億円、当期純利益は15・7%減(約5億減)の約28億円で減収減益だったと発表した。
配布された資料によると、フジテレビ単体の営業利益は右肩下がりとなっている。12年3月期は前期比約27億円増の約250億円だったが、この後、次のように推移している。金額は概算。
13年3月期 234億円(前期比-15億円)
14年3月期 160億円(同-74億円)
15年3月期 107億円(同-52億円)
16年3月期 55億円(同-55億円)
17年3月期 40億円(同-14億円)
つまり、この期間、本業での稼ぎがどんどん少なくなってしまっているということになる。フジ・メディア・HD全体の営業利益に占める割合も12年3月期の78%から、17年3月期の18%に落ち込んだ。
フジテレビ単体での18年3月期の業績予想について、売上高は約2700億円、営業利益は52億円の減収増益を見込んでいる。