走裕介、超絶滑舌披露も「アナウンサーの仕事が来ない…」
演歌歌手・走裕介(43)が12日、東京・文京シビックホールで、単独公演「第2回RUNRUNコンサート」を行った。ステージでは、歌舞伎の演目「外郎売(ういろううり)」の劇中にでてくる長ぜりふを披露。昨年の同公演でも見せたが、今年は衣装も歌舞伎で使用するのとまったく同じものを用意するなど“進化”した姿を見せた。
「外郎売」のせりふは早口言葉も含まれており、アナウンサーの研修や声優養成所などでも、発声や滑舌の練習に用いられるもの。1853文字、原稿用紙にして約4枚半という膨大な量で、覚えるだけでもひと苦労だという。
プロでも苦戦しそうなせりふだが、走は最後までスラスラとよどみなく言い切った。どや顔を見せながら思わず「まだ、アナウンサーの仕事が来ないですね」とつぶやいた。
ステージでは最新曲「星屑の恋」やメドレーなど、今年2月16日に亡くなった師匠の作曲家・船村徹さんの楽曲を含む19曲を熱唱した。船村メロディーでないのは2曲だけという徹底ぶり。船村さんの未発表曲「男の駅」を7月5日に発売することも発表し、集まった350人のファンに「歌い続けて、お客さまにお伝えできれば供養になると思います」と師匠の曲を歌い継ぐことを約束した。