藤井四段17連勝 うどん定食で粘りコシ出た
将棋の藤井聡太四段(14)が12日、大阪市の関西将棋会館で行われた王将戦の予選で西川和宏六段(31)を破り、自身の持つデビュー後の公式戦連勝記録を「17」に伸ばした。次戦となる18日の加古川青流戦で竹内雄悟四段(29)に勝利すれば、公式戦で歴代7位タイとなる18連勝となる。
スーパー中学生の快進撃が止まらない。この日も10台以上のテレビカメラを含む報道陣約50人が取材に訪れ、一挙手一投足に注目が集まった。対局後に取材に応じた藤井四段は「注目していただいているのはうれしい。続けられるように頑張りたい」とさらなる飛躍を誓った。将棋連盟の関係者は、関西圏で行われた予選で、ここまで報道陣が集まったのは過去にないと驚きの様子。連盟への問い合わせも殺到しているといい、女性の将棋教室への参加が増えているという。
育ち盛りの最年少棋士は昼食に800円のうどん定食を注文。「いつもよりおなかがすいていた」といい、恒例のめん類に加え、卵かけごはんにも舌鼓を打った。7日に愛知県岡崎市で行われた、豊島将之八段(27)との非公式戦で敗北。中4日で切り替えたことについて「(7日は)完敗という感じで。弱点とかがわかったので良い経験になった」と振り返り、勝利をかみしめた。
負けられないプレッシャーが続く中、次戦へ向かう14歳は「ここまで連勝できると思ってもみなかった」と話し、「一局一局の積み重ねだと思うので、次局も普段通り指したい」と意気込みを明かした。