歌舞伎俳優・市川猿之助（４１）が１６日、大阪・松竹座で上演中の「五月花形歌舞伎」の演目「金幣猿島郡」で、宙乗り通算１０００回を達成した。

　小学生時代の８５年１０月に東京・歌舞伎座で演目「雙生隅田川」で初めて宙乗りして以降、３０年以上をかけて到達した。公演後、猿之助は「本日、宙乗り１０００回を迎えることができました。これは、私一人で成し遂げたものではなく、猿翁の伯父、澤瀉屋一門やご共演の皆様はもとより、スタッフの皆様、そしてなにより、ご声援をくださったお客様あっての１０００回だと思っております」と感謝した。

　先代猿之助の市川猿翁が、宙乗り５８４４回の実績を持っており、猿之助は「引き続き皆様のお力添えをいただき、回数を重ねることができますれば、いつの日か猿翁の伯父の回数に追いつくことができるのではないかと思っております。今日はその通過点として、まずは無事に宙乗りができましたことを喜びたいと思っております」とコメントした。