日下武史さん死去 劇団四季創立メンバー
劇団四季の創立メンバーの一人で、重厚な演技と知的な語り口で知られた俳優の日下武史(くさか・たけし、本名孟=たけし)さんが15日、誤嚥(ごえん)性肺炎のため旅行先のスペインで死去した。86歳。東京都出身。葬儀・告別式は親族のみで営み、後日お別れの会を開く。
1953年に浅利慶太氏らと劇団四季を結成。舞台で活躍するかたわら、映画の吹き替えやナレーションでも親しまれた。96年に紫綬褒章、2002年に旭日小綬章など受賞多数。14年に東京・自由劇場で上演された「思い出を売る男」が最後の舞台出演となった。
浅利氏は「イメージ豊かな明晰(めいせき)なせりふで、多くのお客さまを魅了する素晴らしい俳優でした」と惜しんだ。