吉永小百合は“究極の母” 主演映画で熱演「子供はいないんですが…本当に良かった」
女優・吉永小百合(72)が、120本目の出演作となる主演映画「北の桜守」(来年3月公開)の撮影現場をこのほど公開した。実生活では母親とならなかったが、現場で息子役の堺雅人(43)と義理の娘役の篠原涼子(43)から母の日の花束をサプライズプレゼントされニッコリ。「本当にこの仕事をしていて良かった」と喜んだ。
息子夫婦の粋な計らいだった。撮影が14日の母の日に当たっていたため、堺と篠原が現場で吉永にサプライズで花束をプレゼント。吉永は「子供はいないんですが、こういう日に究極の母を演じていられる。母親でもないのに…本当にこの仕事をしていて良かった」と堺と篠原、そして女優という仕事に感謝した。
実生活では「母親になる自信がなくて、母親になることをやめた」と自らの選択で子供をもうけなかった。それでも今年、日本生命が実施した母の日のアンケートでは「理想の母親」1位に。「いろいろな映画でステキな母を演じさせてくださったみなさんのおかげです」とスクリーンの中で母でいられることを喜んだ。
同作では終戦間際に樺太(現ロシア・サハリン)から脱出、北海道にたどり着いた母と息子を描く。吉永は「今回は“究極の母親”のような役。日本の何十年かの移ろいの中で生きてきた人たちのことを、この映画を通じて思っていただけたら」と作品に込めた思いを語った。
2月に北海道で冬編の撮影を行い、4月30日からは都内で春夏編に取り組んでいる。体力作りのため25キロのバーベルを担ぎスクワットをするなど、心身共に同作に打ち込む。息子役の堺は「せりふのない間を、どれだけ伸ばしてもお芝居が成立してしまう。ずっと見ていられる」と吉永にほれぼれ。篠原も「女優としても人間としても手に届かないような方とご一緒できることが、本当に幸せ。とにかくとてもおきれいで…毛穴がないんです」と感激しきりだった。