新潮・中瀬ゆかり氏 文春は「残念すぎる」

 新潮社の出版部部長でコメンテーターとしても活動する中瀬ゆかり氏が18日、木曜コメンテーターを務めるTOKYO MX「5時に夢中!」に出演。週刊新潮が週刊文春の“スクープ潰し”疑惑を報じたことについて、「お互い色んな手を使うが、(文春がやったことは)残念すぎる」と語った。

 週刊新潮は18日に発売した最新号で、同誌の中吊り広告を「週刊文春」の発行元・文藝春秋の営業部員が事前に入手し、新潮の“スクープ潰し”を行っていたとする記事を掲載した。週刊文春側は18日、公式HPで、「情報を不正に、あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりしたなどの事実は一切ありません」と反論している。

 中瀬氏は、新潮側が2014年ごろから文春側の「情報漏洩」を疑い、「文春側に言うか、証拠をつかむか」の二者択一で、後者を選択したことを説明。「すごく月日をかけて、ようやく動かぬ証拠をつかんだ。文春側は不正をやってない、というけれど、(中吊りを)コピーしている写真はどう説明するのか」と迫った。

 また、「(情報収集のためには)お互い色んな手を使うんですけど、“禁じ手”というのがあって、これは越えちゃいかん、というのを(文春側は)やっちゃったんじゃないですか、ということ。残念ですね」と語った。

 中瀬氏は奈良女子大学文学部卒。1987年、新潮社に入社し、出版部を経て89年に「新潮」編集部、98年に「新潮45」編集部に異動し、2001年8月から「新潮45」の編集長を務めた。

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