中村獅童 肺腺がん公表 「奇跡の早期発見」6月上旬に手術
歌舞伎俳優の中村獅童(44)が初期の肺腺がんであることが18日、分かった。松竹を通じて報道各社へFAXを送り報告した。今後は6月上旬に手術を受け、療養する。6月の博多座、7月の歌舞伎座の公演は休演。直筆のコメントを添えた獅童は「病に打ち克ち、必ず元気になって」戻ってくることを約束した。また、2015年には脳動脈瘤(りゅう)の手術を受けていたことも分かった。
獅童は春に受けた定期健康診断で、がんの疑いが発覚。あらためて詳しく検査した結果、初期の肺腺がんと診断された。5月11日に医師から告知を受けたが「今見つかったのが奇跡と言われる程の早期発見で、この状況ですぐに手術をすれば完治するとの担当医師からのお言葉でした」と前向きに状況を説明した。
今後は入院し、6月上旬に手術を受ける。このため福岡・博多座での「博多座大歌舞伎」(6月2~26日)と東京・歌舞伎座での「七月大歌舞伎」(7月3~27日)は休演する。2013年に亡くなった母・小川陽子さんと二人三脚で立ち続けた舞台への思いは人一倍。休演は「断腸の思い」と悔しさをにじませた。
4月29、30日に千葉・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議」での「超歌舞伎『花街詞合鏡』」に出演したのが、休養前の最後の舞台となった。
獅童は2015年1月に元読者モデルだった沙織さんと結婚したばかり。08年に離婚した前妻の女優・竹内結子との間には一男がいる。初代中村獅童で後に廃業した父・故小川三喜雄さんもがんで亡くなっているだけに、復帰への思いは強い。「病に打ち克ち、必ず元気になって今まで以上に良い舞台がつとめられますよう、より一層精進いたします」と決意をつづった。
また、この日、2年前に脳動脈瘤の手術を受けていたことも発覚した。獅童は、日本テレビ系「news every.」でキャスターを務めるNEWSの小山慶一郎(33)とのメールで明かし、小山に「脳動脈瘤という病気の手術もしました。それも克服できたので、今回も絶対に乗り越えます」と決意を語ったという。