中村獅童【一問一答(1)】「全くいつも通りなのでピンと来ない」

 初期の肺腺がんを公表した歌舞伎俳優の中村獅童(44)が20日、都内で報道陣の取材に応じた。早期発見に安どすると同時に、「同じ病の人たちには早く見つかるとこんなに元気になるんだという姿を、自分の身をもって示していきたい」と人々を勇気付けられるような役者となることを誓った。以下、一問一答の要旨、その1。

 (冒頭にあいさつ)

 「どうもすいません。ご心配とご迷惑をおかけいたしまして。初期のがんなんですけど、至って今は普通に、元気に過ごしております」

 -いつ分かったか。

 「5月の…。最終的にがんだとはっきり分かったのは11日。その前は7割ががんで3割もしかしたら違うんじゃないかということで精密検査をいたしまして、今月頭に3日間ほど入院いたしまして、その結果が5月の11日に(出た)」

 -病名が分かった時の心境は。

 「先生のお言葉として、手術すれば絶対に完治するからと言ってもらえていたので。がんというとどうしても響きが良くないというか、大変な病気だなと思いましたけど、そのときは妻も一緒だったんですけど、今は早い時期に見つかって良かったという気持ちの方が強いです」

 -奥様は何と。

 「一緒に戦って…。舞台を休まなければいけないのが一番つらいんですが、体を治して、ご迷惑をおかけした分、これからいい舞台を務めて恩返ししていきたいと思いますね」

 -体調不良な面は。

 「まったくないんですよ。まったくいつも通りなので、あまりがんと言われてもピンとこないんですけど…。せきが出るとかもないんです」

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