中村獅童【一問一答(2)】海老蔵との誓い「また一緒に舞台に立とう」
初期の肺腺がんを公表した歌舞伎俳優の中村獅童(44)が20日、都内で報道陣の取材に応じた。早期発見に安どすると同時に、「同じ病の人たちには早く見つかるとこんなに元気になるんだという姿を、自分の身をもって示していきたい」と人々を勇気付けられるような役者となることを誓った。以下、一問一答の要旨、その2。
-今後の治療は。「今月の末に入院いたしまして、6月の頭に手術をする予定です。順調にいけば10日ぐらいで退院できるだろうなと。そこからは舞台に立たせていただく仕事なので、体力を元に戻して、自分自身でもリハビリをして」
-復帰時期は。
「できるだけ早く復帰したいんですけど、役者の仲間も焦らず、万全の体勢を整えて、とにかく焦るなと言われています」
-市川海老蔵さんからは。
「目先のことではなく、先が長いので、腰を据えて治して、未来に向かってまた一緒に舞台に立とうと、そういう話はしました」
-2年前に脳動脈瘤を患った。
「そうそうそう。その時は事前に会社の方と相談して、いつの時期に手術をしようと半年ぐらい前から打ち合わせをして、舞台を休まないで済みましたけど、余計なご心配をおかけしたくないという思いで発表しなかった。今回のことで、後からそういうことが分かって臆測を呼ぶのも、自分としてはちょっと本意ではないので(発表した)」
-舞台を2カ月休む。
「つらいですけど…。なるべくこういったこと(手術、治療)はこっそりとしたいところなんですけど、今回降板する形になってしまいましたので発表させていただきました。とにかく、僕たちは人様の前に立って、お芝居をさせてもらって、笑っていただいたり、泣いていただいたり、感動していただいたりという仕事ですので。僕も病に打ち勝って、もっともっと大変な思いで苦しんでいらっしゃる人は大勢いらっしゃると思う。そういう方たちに勇気と希望を与えることができるような人物でいたいですし、なりたいですし、同じ病の人たちには早く見つかるとこんなに元気になるんだという姿を、自分の身をもって示していきたいなと思います」