トーハンが謝罪文、週刊文春への「中吊り広告貸し渡しは不適切」

 「週刊新潮」が、発売前の同誌の中吊り広告を、ライバル誌の「週刊文春」が出版取次業者から入手していたと報じている問題で、当該出版取次業者である「トーハン」が同社HPに謝罪文を掲出した。

 文面は「株式会社新潮社様の週刊新潮に係る中吊り広告取扱いについてのお詫び」と題して19日付で掲載。

 トーハンは「週刊新潮に係る中吊り広告の取扱いについて、5月17日以降、新聞、テレビ及び週刊新潮に取り上げられており、当社の株主の方々や取引先様、関係先様に多大なるご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 そのうえで「当社が文藝春秋様に中吊り広告を貸し渡したことは不適切な取扱いであり、既に新潮社様に対して、取引者間の誠実義務に欠けていたことを認め、お詫びをしております」と事実関係を説明。「引き続き、当社は、全容解明に向けて鋭意調査を継続してまいりますとともに、内部統制・管理体制の一層の強化、整備に努めてまいります」としている。

 一方、週刊文春は18日に編集長名でHPに「『週刊文春』が情報を不正に、あるいは不法に入手したり、それをもって記事を書き換えたり、盗用したりしたなどの事実は一切ありません」との反論文を掲出している。

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