松田龍平 17年ぶりカンヌに「映画ってやっぱりいいな」
俳優の松田龍平(34)が21日、フランスで開催中の「第70回カンヌ国際映画祭」で行われた出演作品「散歩する侵略者」(9月9日公開)の公式上映に出席し、17年ぶりの映画祭出席を喜んだ。同作は「ある視点」部門に正式出品されている。
松田はデビュー作「御法度」(99年)で2000年に参加して以来のカンヌ。上映後には黒沢清監督(61)、共演の長谷川博己(40)とともに観客からスタンディングオベーションを受けた。
「前回から17年ぶりで、当時はまだ子供だったので、実はあまり覚えていないのですが、あの時からカンヌも自分も変わりましたね」と月日をかみ締めた。観客の反応を確かめながらの公式上映となったが「いろいろなことを考えながら見ていました。ものすごいプレッシャーでもあるのですが、妙な高揚感や心地の良さもあって、映画ってやっぱりいいなと改めて思いました」と充実感をにじませた。
現地の記者から「またカンヌにきたいか?」と質問されると、「また来たいに決まってるじゃないですか」とニヤリ。「ただ、呼んでいただく身なのでそれに恥じない仕事をしないといけないと思います」と気持ちを引き締めながら3度目の訪問を夢に描いた。
一方の長谷川は、TBS系の主演ドラマ「小さな巨人」(日曜、後9・00)の収録の合間を縫っての参加。初のカンヌだったが「ボンジュール。コモサバ?」とフランス語であいさつするなど、余裕のあるところを見せた。上映後には「映画って劇場でお客さんが入って、一つまた変わるんだなと感じました。特に今回は海外のお客さんだったということもあり、その変化を肌で感じられたのは、すごくいい経験だったと思います」と貴重な経験を喜んだ。