小倉智昭キャスター、自民党の失言王に「謝ればいいってもんでもない」
小倉智昭キャスター(69)が24日放送の「とくダネ!」で、自民党の“失言王”大西英男衆院議員(70)を「謝ればいいってもんでもない」と批判した。
大西氏は15日の党厚生労働部会で、がん経験者の三原じゅん子参院議員に「(がん患者は)働かなければいいんだ」とヤジを飛ばし、謝罪したものの発言は撤回せず。それどころか当初は発言自体を否定していた。
自身も昨年、初期の膀胱(ぼうこう)がんを公表した小倉キャスターは、23日にも「言い訳でゴリ押ししたいだけ」とあきれていた。
大西氏は23日に党の都連副会長を辞任したが、7月の都議会選挙では小池百合子都知事率いる都民ファーストの会の攻勢が伝えられているだけに、小倉キャスターはこの日、「これで幕引きとなるんでしょうか?」「選挙に関係あるところだけやめればいいのかっていう話になりそう」と自民党のご都合主義を皮肉った。
【大西議員、過去の失言&暴言】
◆2014年2月 衆院総務委員会で上西小百合衆院議員に「子供を産まないとダメだぞ」と、セクハラともとれるヤジ。
◆15年6月 党の文化芸術懇話会で、安保法制に批判的なマスコミに対し「マスコミを懲らしめるには広告収入がなくなるのが一番」と、民主主義の根幹である報道と言論の自由を否定するような発言。
◆同月 安保法制に批判的なマスコミについて、報道陣に「懲らしめなければいけない」「誤った報道をするようなマスコミに対して広告は自粛すべき」と、またしても報道機関への恫喝(どうかつ)ともとれる発言。
◆16年3月 党の勉強会で「巫女(みこ)さんのくせになんだと思った」と、職業差別ともとれる発言。