永瀬正敏が男泣き カンヌで10分間のスタンディングオベーション
俳優・永瀬正敏(50)が23日(日本時間24日)、フランスで開催されている「第70回カンヌ国際映画祭」で、主演作品「光」(27日公開)の公式上映後に号泣した。
同作は映画祭のコンペティション部門に出品されており、永瀬は河瀬直美監督(47)、共演の水崎綾女(28)、藤竜也(75)、神野三鈴(51)らと共に現地を訪れていた。上映後は拍手が鳴りやまず、観客は約10分間のスタンディングオベーション。感動の光景に永瀬は熱い涙をこらえることができなかった。
エンドロールで「光」のタイトルがスクリーンに浮かび上がると、集まった2300人の観客から自然と大きな拍手がわき起こった。エンドロール後、いつまでも続くかのような拍手に、永瀬だけでなく、河瀬監督や共演者たちも涙を見せた。
永瀬は「言葉にならないです」と大感激。「かっこよく立ち上がろうと思っていたのですが、だめでした。あんなに温かい拍手は初めていただいたと思います。ありがとうございました」と感謝の言葉を絞り出した。
共演の藤も「外国の方にも文化の壁を越えて、日本人と同じく感動してくれたというのに感動しました」と観客の反応に手応えを感じていた。
映画は視力を失いつつあるカメラマン(永瀬)と、視覚障がい者向けの映画の音声ガイドを制作する女性(水崎)とのラブストーリー。コンペティション部門の授賞式は28日(日本時間29日)に行われる。河瀬監督は日本の作品としては今村昌平監督の「うなぎ」以来、そして世界の女性監督としては2人目となる最高賞の「パルムドール」獲得に挑戦する。