50歳円熟・東山紀之「刑事7人」3度目挑戦 結婚、子供誕生し芝居への意識変化

 俳優・東山紀之(50)主演のテレビ朝日系「刑事7人」の第3シリーズ(水曜、後9・00)が、7月から放送されることが24日、明らかになった。2015年に第1シリーズ、昨年第2シリーズが放送され人気を博していた。このほど、都内のスタジオで本紙の取材に応じた東山は「これまでのシリーズで作ってきた世界観を大事に、新しいことにチャレンジしたい」と気合十分。「メンバーの濃さではどのドラマにも負けません」と胸を張った。

 15年にスタートした時から、東山が「続けたい」と言い続けた当たり役。昨年には第2シリーズ、そしてこの夏、三たび、7人の刑事が帰ってくる。今回は東山演じる主人公・天樹悠の妻と娘の死の真相が明らかになり、敵とのし烈な戦いが繰り広げられる。

 北大路欣也(74)、吉田鋼太郎(58)、高嶋政宏(51)、片岡愛之助(45)、塚本高史(34)、倉科カナ(29)ら共演者全員が主演クラスの実力者ぞろい。東山は彼らを「クセ者」と表現し、「メンバーの濃さは一番」と胸を張る。

 「ボールを投げたらどう取って、どう投げ返してくれるのか。それが面白い。皆、表現者としての強い思いがあり、俳優としても人間としても強い人たち。こっちも相当強くないといけない。人間と人間のぶつかりあっていく面白さを出したい」と6人への敬意を告白、「僕は直球でいきますけど」と笑った。

 東山自身も昨年9月に50歳になり、俳優としての円熟期を迎えている。結婚し、子供が誕生してから生活が変わり、同時に芝居への意識にも大きな変革が訪れた。演じる事象の背景にある「人間ドラマ」を何よりも重視するようになった。

 「子供がいると感情の揺れがどうしてもでてくる。人間ドラマの中ではその“揺れ”が大事だと思う。ニュースを見ても“なぜ”ということを考えるようになった。結婚は僕にとっては良かったなと思ってます」。

 物語も、東山もスケールアップして臨む第3シリーズ。「今回は、より人間ドラマにしていきたい」と力強く語った。

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