スナック菓子「カール」が東日本から消える… 明治が8月で販売終了発表
「♪それにつけてもおやつはカール♪」のフレーズで知られるスナック菓子「カール」が夏以降、東日本の店頭から消えることが25日、明らかになった。明治が、8月生産分をもって中部地区以東での販売を終了することを発表した。西日本では「チーズあじ」「うすあじ」の2品となり販売が継続される。ツイッターなどでは「カール」がトレンドのトップに。明治によれば9月末頃には店頭から消える見込みで、東日本在住の人々からは嘆きの声が相次いだ。
カールは68年に発売。トウモロコシが主原料で、農作業着姿のカールおじさんが登場するCMでもおなじみ。だが、90年代には190億円あった年間売上は、ポテトチップスなどの人気に押され、2015年には60億円までに落ち込んでいた。
明治の広報部はデイリースポーツの取材に「キーワードは『収益性』でした。カールを取り巻く市場環境やお客様のニーズを鑑みると収益性の確保が難しい」と今回の決断の理由を説明。全国での販売終了も検討されたが、同社を代表する歴史ある商品であることが考慮され、ブランド消滅は避けられた。
東日本での販売終了の理由は東西での売上の差ではないそう。これまであった全国5カ所の生産拠点を、9月以降に愛媛にあるグループ会社「四国明治」に集約するためといい、四国から商品を運べる地域での販売が継続される。
カールが消える東日本からは惜しむ声が続出。トレンド1位に躍り出たツイッターでは「えええええ~っ!?そんな!!」「ここ最近で一番の衝撃」などの声が上がったほか、カールの思い出を語る人も。明治へは、問い合わせや「残してほしい」との要望が殺到した。
また、三重県など関西寄りの中部地方の在住者からは「ウチは大丈夫か?」と心配の声。明治広報部は「岐阜県、三重県は販売を終了します。愛知県も終了です。京都、滋賀、奈良、和歌山以西は販売継続です」と説明。
ポテトチップス品薄時に起きたような、買いだめや転売を憂慮する声も上がっている。