ざこば、脳梗塞で緊急入院 芸能活動休止 足元ふらつき言葉出にくく救急搬送
落語家・桂ざこば(69)が27日に脳梗塞のため救急搬送され、大阪市内の病院に緊急入院してることが28日、分かった。検査の結果「左中大脳動脈閉塞症」「塞栓性脳梗塞」で1カ月以上の入院治療が必要と診断された。関係者によると、緊急処置を受けこの日昼の段階では意思疎通もできているが、予断を許さない状況だという。所属事務所は当面の活動休止を発表した。
所属事務所によると、ざこばはここ半月は連日、6月舞台「銀二貫」(大阪松竹座)の稽古に参加し、27日も自宅から1人で地下鉄に乗って大阪市内の稽古場に姿をみせた。しかし、足元がふらつき、言葉が出にくいなど、明らかにおかしな状態だったため、スタッフや共演者らが救急車を呼び、同市内の病院に搬送された。
精密検査の結果、1カ月以上の加療が必要な重症であることが判明し、緊急入院。現在も必要な処置を受けている。今後の治療方針などは現段階で未定。
搬送時から意識はあり、意思疎通もできているというが、関係者は「脳の病気なので、いつ何が起こるか分からず、安心できない状況」と語った。
ざこばは前日まで舞台の稽古を中心に、テレビ収録などに参加していた。関係者によると、特に体調不良を訴えることもなく、大好きな酒もたしなみながら、普段通りの生活を続けていた。若い頃に比べると、血気盛んだった性格も穏やかになってきていたという。
ただ周囲には最近、病院で検査を受けたところ、過去に軽い脳梗塞を起こしたが自然治癒した痕跡があることを指摘されたと、不安そうに漏らしていたという。今回の患部とは別の場所とみられるという。
この日、所属事務所は、ざこばの当面の活動休止を発表した。
同日に大阪府岸和田市内で出演予定だった「桂米朝一門会」は、一門の桂雀三郎(68)が代演。舞台「銀二貫」は、主催側が代役を高田次郎(85)と桂米團治(58)がWキャストで務めることを発表した。
またレギュラー番組の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」と、水曜レギュラーのMBS「ちちんぷいぷい」も当面休演する。