山口敬之氏の問題、TBSに警察から「問い合わせあった」 局内調査中に自己都合退職
TBSが31日、都内で定例の社長会見を開いた。2016年5月まで同局に在籍していたジャーナリストの山口敬之氏から準強姦被害を受けたと訴えるジャーナリストの詩織氏が、検察の不起訴処分を不服として検察審査会に審査申し立てをした件について、武田信二社長が質問に答えた。詩織氏が被害を受けたとしている15年4月には、山口氏は同局に在籍していた。
この事象をどう受け止めているかについて、武田社長は「(詩織氏が)検察審査会に申し立てたというのは承知しております。事実が明らかになっていくことを期待したい」とした。山口氏が同局に在籍していた時期の件であることも認め、「当時、警察からの問い合わせはありました」と振り返った。問い合わせの内容については、捜査に関わることとして明かさなかった。
これとは別に局として事実関係を把握しようとしたというが、「警察から詳細は知らされませんし、本人に事情も聞きましたが、詳細を語らずに彼が退職していったのが実態でございます。われわれは詳細については承知していない」(武田社長)としている。また同局は、山口氏は自己都合退職したとしている。
山口氏は自身のフェイスブックで「一昨年の6月以降当局の調査に誠心誠意対応しました。当該女性が今回会見で主張した論点も含め、1年余りにわたる証拠に基づいた精密な調査が行われ、結果として不起訴という結論が出ました。よって私は容疑者でも被疑者でもありません」などと反論している。