歌丸 緊急入院、今年3度目 復帰高座を休演
落語家の桂歌丸(80)が2日夜に体調不良を訴え、「左肺炎慢性呼吸不全急性増悪」の診断で横浜市内の病院に入院し、3日の神奈川県相模原市での公演を休演した。4月から5月にかけて肺炎で入院し、この日に復帰予定だった。代演は日本テレビ系「笑点」で共演していた三遊亭小遊三(70)と林家たい平(52)が務めた。
復帰公演への出演を急きょ取りやめた。歌丸は2日夜に呼吸が十分に整わないと訴え、自ら横浜市内の病院で診察を受けた。気管支ぜんそく、肺結核などの慢性の呼吸疾患が原因で起こる左肺炎慢性呼吸不全の急性増悪と診断され、入院した。
歌丸は4月16日に細菌性肺炎などを発症し、入院。5月13日に退院したばかりだった。80歳を迎えた歌丸は近年、車いすと酸素ボンベが欠かせない状態となっている。
この日夜、デイリースポーツの取材に対して冨士子夫人は「今は元気なので。本人はもちろん(落語を)やめるとは言っていません」と引退を否定。関係者も「重病ではない」とした。また、冨士子夫人は歌丸自身が休演を申し出たと明かした上で「(周囲に)迷惑がかかると気にしています」と夫の思いを代弁した。
別の関係者によると、前回の入院中は一時、体重が35キロまで減少。退院する際には36・5キロまで回復していたが、再びの体調悪化となった。歌丸は1月にも肺炎で入院。2年前から腸閉塞や帯状疱疹(ほうしん)、背部褥瘡(じょくそう)などを患い、入退院を繰り返し、そのたびに高座に復活していた。
この日の高座は歌丸と春風亭小朝(62)で行われる予定だったが、小遊三とたい平が歌丸の代役を務めた。たい平は枕で「(歌丸)師匠の強い意向で(三遊亭)圓楽に借りは作りたくない。ちゃんとした落語ができる人となると黄色いおじさん(林家木久扇)が外れる。厳正なる審査の上で…」などと自分が選ばれた理由をネタにした。
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