藤井四段、7日に3連勝で歴代3位の23連勝 羽生超えに挑戦
最年少プロ棋士で、公式戦20連勝中の藤井聡太四段(14)の初となる公式グッズの扇子に、本人が筆で記した「大志」の文言が入ったことが6日、分かった。
扇子は7日から東京の将棋会館、大阪市の関西将棋会館で発売され、同日、藤井四段は関西会館で行われる上州YAMADAチャレンジ杯1回戦(トーナメント)で都成竜馬四段(27)と対局する。都成四段を撃破して勝ち進めば、最大で1日3局行うため、羽生善治三冠の連勝記録「22」を上回り、歴代単独3位に躍り出る可能性がある。
初グッズの発売日に実力を証明したい。飛ぶ鳥を落とす勢いの14歳。会見では「座右の銘は特にありません」と話しているが、扇子にしたためたのは「大志」の2文字だった。何を書いても自由という中で、関係者は「心境を記したのでは」と推測した。
タイトル獲得者など、トップ棋士のものが一般的とされる揮毫(きごう)入りの扇子。関係者によると、「限定品」として四段棋士の扇子が発売された例はあったが、今回は反響の大きさから「初めて将棋連盟が主体となって、特別に作らせていただいた」という。
8大タイトル戦のうち、竜王戦と棋王戦で史上最年少本戦入りを決めている藤井四段。次に視界に入るのは、憧れているレジェンド・羽生三冠の22連勝だ。スーパー中学生が、「大志」を胸に抱いて記録に挑戦する。