藤井四段がデビュー24連勝 歴代2位タイ
将棋の最年少プロ棋士で、デビュー以来無敗の23連勝を記録していた藤井聡太四段(14)が10日、東京・将棋会館で行われた第3期叡王戦段位別予選の1回戦で、梶浦宏孝四段(21)を108手で破った。公式戦24連勝は、丸山忠久九段(46)に並ぶ歴代2位タイ。
今局の戦型は、藤井四段が得意とする角換わり。序盤から駒がぶつかり合う展開で、中盤までは互角の戦いだったが、中盤の勝負所で機敏な指し回しを見せて優位を拡大。最後は一分将棋の中、一気の寄せで鮮やかに勝ち切った。
藤井四段は終局後、時折笑みを浮かべて安どの表情。快勝に見えた一局だが、「ちょっと玉が薄いので、まとめづらい将棋になってしまって、途中は自信はなかったです」と振り返った。24連勝については「本当に、ここまで来れるとはまったく思っていなかったので、自分でも信じられない気持ちですね」と淡々と話した。
叡王戦は昨期まで一般棋戦だったが、第3期の今期から8大タイトル戦の一つに昇格。各段の段位別予選を勝ち抜き、決勝トーナメントで挑戦者を決定する。この日は午後7時から、段位別予選2回戦の対局も実施。藤井四段は都成竜馬四段(27)と井出隼平四段(26)の勝者と対戦し、25連勝に挑む。