竹内涼真 目指すは国民的俳優 朝ドラ「ひよっこ」出演を転機に
放送中のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」(月~土、前8・00)で、念願の朝ドラ初出演を果たした俳優・竹内涼真(24)。プロサッカー選手を目指しながら断念し、俳優に転身して4年。「イケメン枠」との風評も受け入れながら、持ち前の前向きさで、今作を自身のターニングポイントにするべく、強い思いを語った。
スラッとした長身に涼やかなマスクで人気の竹内。5歳からサッカーを始め、高校時代には東京Vユースに所属した。だが、「自分には無理だと思って諦めちゃった」と、プロへの道を断念した。
「好きなものを仕事にしたかった」という思いから、サッカーの次に好きだった俳優への転身を決意。「映画やドラマが好きだったんです。特に、月曜日が練習休みだったんで、(フジテレビの)『月9』ってあるじゃないですか。それを家で見るんですよ。当時は木村拓哉さんがよく主演を張ってました」と振り返った。
14年10月から、「仮面ライダードライブ」(テレビ朝日系、日曜、前8・00)に主演。デビュー当時の「ヒーローもので主役をやりたい」という夢をかなえた。そして「次の目標は朝ドラに出たいと言っていた」という中でつかんだ、今回の大役。「怖いですよ、正直。そのくらい、影響力があるし」としつつ、「でも、不安の前に楽しみがある」と前向きに語った。
近年の朝ドラに欠かせない「イケメン枠」との声は耳に入っている。「そう言われるのはうれしい」としつつも、「イケメンだから、ここにいるとは思われたくはない。ちゃんと、物語のターニングポイントとして盛り上げていきたい」と強い思いを口にした。
目標は「国民的俳優」。そのために「結果として、この作品が自分のターニングポイントになっていたらいいですね。“イケメン芝居”って言われないように、気持ちで演じていきたい」と笑った。
「ひよっこ」で演じるのは、女優・有村架純(23)が演じるヒロイン・みね子のアパートで隣の部屋に住む大学生で、大会社を経営する一家の御曹司。ヒロインの恋のお相手と目されているが、「決して僕は、この役をかっこいい役とは思っていない。ダサイなと思っている。島谷という人間のダサさ、不器用さを見てもらえたらいいなと」と説明した。
最近の朝ドラでは、人気の高いキャラクターの出演が終了すると、それを悲しむ「ロス」という現象が起こる。竹内は「『ロス』…。いい響きですよね。『島谷ロス』って言われたいですよ」とニヤリ。夢の朝ドラで、誰にも負けない爪あとを残す意欲を示した。