波乃久里子が成功祈願 闘病中の藤山直美が「見守ってくれてる」
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乳がん闘病中の藤山直美に代わり新橋演舞場7月公演「お江戸みやげ」(7月3~25日)に主演する女優・波乃久里子が12日、東京・湯島天神での成功祈願を、物語ゆかりの同所で行った。
波乃の父で十七世中村勘三郎が演じた主人公の「お辻」を演じる波乃。共演の歌舞伎俳優・市村萬次郎と約20分間の祭典中、神妙な面持ちで頭を下げ、玉串を奉った。
これまで歌舞伎俳優だけが演じてきた役だが、藤山が女優として初めて演じる予定だった。しかし、藤山の病気により、波乃がその役目を務めることになった。
波乃は、「良い天気のもとで(祈願の)祝詞と鈴の音を聞きながら、成功間違いなしと思いました」などと感想。波乃が16歳だった1961(昭和36)年に、父の舞台を明治座で見た思い出などを語りながら、「いい作品です。(藤山)直美さんが、きょうも守ってくれているみたい。早く治っていただきたい」と思いを寄せていた。