藤井聡太四段27連勝 歴代最多に王手 フィーバー過熱で初の非公開に
中学3年生の最年少棋士、藤井聡太四段(14)が17日、大阪市・関西将棋会館で行われた朝日杯将棋オープン戦の対局で、藤岡隼太アマ(19)を破った。連勝記録を「27」に更新し、神谷広志八段(56)が1986年から87年にかけて記録した歴代最多連勝記録の「28」連勝にあと「1」と迫った。この日の対局は、過熱する藤井フィーバーで混乱が生じる恐れがあることなどから、非公開となった。
大阪会場で行われる「朝日杯」の「プロVSアマ一斉対局」はこれまで一般公開で行われており、非公開になるのは今回が初めて。
午後2時から始まった対局は、藤井四段の後手番。持ち時間は各40分。この日の対局は、当初公開対局で行われる予定だったが、混乱が生じる恐れなどから、13日に非公開となることが発表された。対局相手の藤岡アマは現役東大生。“時の人”との対局に「自分の力を出しきることに集中して、楽しめればよいなと思います」と話していたが、及ばなかった。
また、この日は上方落語協会会長の桂文枝(73)も大盤解説会に参加。取材に応じた文枝は「頑張って勝って欲しい。応援に来たんです」と藤井四段にエールを送っていた。
藤井四段は次回、21日に最多タイ記録をかけ、王将戦一次予選で澤田真吾六段(25)と対局する。