史上初の無観客開催となった「第９回選抜総選挙」の開票イベントが１７日、沖縄県豊見城市の公民館で行われ、昨年と同じく２位に入ったＡＫＢ４８・渡辺麻友（２３）は、ステージ上で卒業を発表した。

　２年連続の２位となった渡辺は、「お伝えしたいことがあります」と切り出して息を整えると、「私、渡辺麻友はＡＫＢ４８を卒業します」と発表した。無観客の会場には、驚きの声の代わりにシャッター音が響き渡った。

　２～３年前から巣立ちを意識していたといい、「私はＡＫＢ４８のメンバーとしてやり残したことはないと思ってる」と完全燃焼を強調。卒業時期は年内いっぱいを示唆。ファンへの感謝の思いを口にし、「残りの時間でＡＫＢとしての使命を果たしたいと思います」と王道アイドルの生き方を最後まで貫くことを約束した。

　スピーチ中は涙を見せなかったが、長年のライバル・指原から、「ショックで言葉になりません。判断を応援したいと思います」とねぎらわれると、涙腺が崩壊し号泣。放送中のテレビ朝日系ドラマ「サヨナラ、えなりくん」（日曜、深夜０・４０）で主演を務めており、卒業後は女優の道に進むとみられる。