氷川きよし 野際陽子さんの言葉に救われた「まじめ過ぎて、どれが素かわからない」

 歌手・氷川きよし(39)が19日、警視庁久松警察署長に任命され、東京・明治座で開催中の座長公演「氷川きよし特別公演」内で、一日限定のスペシャル版の芝居を警察官の制服姿で熱演。交通安全、オレオレ詐欺被害の防止などを呼びかけた。

 氷川は、先日死去した女優・野際陽子さん(享年81)とテレビ朝日系「旅の香り」で7年半共演。まだデビュー間もない時期で、自宅に呼んでいただくなど「いろいろ励ましていただいた」という。中でも「氷川君はまじめ過ぎて、どれが素かわからない」と何気なく言われた言葉は、その後の自分を変えてくれたという。

 当時デビューからいきなり大スターとなり、どうやって良く見せようかとばかり考えていた。それが「この言葉で肩肘張らず自然体でいいんだと。肩の荷が下りた。それで楽しく仕事したりと、自然と楽しめるようになった」という。

 そんな恩人の死。「凜(りん)としていて。若々しくてきれい。きちんとしていられた。大女優さんとの共演は、僕にとって大切な宝物。財産になった」と感謝したが「ずっとお元気でいられると思っていた。信じられない」と最後までショックを隠せなかった。

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