宝塚花組・飛龍つかさ、新人公演初主演「包容力男役目指したい」

宝塚歌劇団花組新人公演「邪馬台国の風」で初主演した飛龍つかさ(右)と初ヒロインの華優希=宝塚歌劇団
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 宝塚歌劇花組新人公演「邪馬台国の風」が20日、兵庫・宝塚大劇場で上演され、入団6年目の飛龍(ひりゅう)つかさが初主演した。

 身長171センチ。昨今の男役としては“平均的”ではあるが、舞台では押し出しの良さで実際の身長より大きく見え、華やかな容姿はセンター向き。また抜群の歌唱力も魅力のひとつ。粗削りな部分もある演技が役にも合い、勢いを感じさせた。

 終演後のあいさつでは「私が演じたタケヒコは優しく、まっすぐな人物。私も舞台にまっすぐに向き合いたいと思いました」と初々しい様子を見せた。オープニングでは舞台中央でスポットライトを浴びたが「もうまぶしくて…初めての経験だったので。でもうれしかったし、あの歌でタケヒコになれた」とはにかんだ笑顔を見せた。

 本役のトップスター明日海(あすみ)りおからは、舞台はもちろん「普段の優しさや包容力が、舞台の男役につながっていらっしゃる。私も普段の生活から心がけて、包容力のある男役を目指したい」と目を輝かせた。

 相手役を務めた入団4年目の華優希(はな・ゆうき)も今回が初ヒロイン。「最初の場面では緊張のあまり、体がグラグラしてしまって」と告白。飛龍は「気付いてた。震えていたよね」と暖かい視線を送っていた。

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