小出主演ドラマお蔵入り NHK「受信料で作られている、重い」 事務所と補償協議へ
俳優の小出恵介が17歳の少女との飲酒、淫行で無期限活動停止となったことを受け、NHKの主演ドラマ「神様からひと言~なにわ お客様相談室物語~」の放送を直前で中止した問題について、木田幸紀放送総局長が21日、定例の総局長会見で言及。ドラマの制作費が受信料で捻出されていることについて「重い事柄。所属事務所ときちんと協議していきたいと考えています」と話した。
小出は8日に淫行問題が発覚、事務所から無期限の活動休止を言い渡され、10日からスタート予定だった主演ドラマ「神様から-」は放送直前にお蔵入りとなった。制作費は受信料から捻出されていることから、補償を小出側に求める動きについて、木田氏は「受信料で作られていることは重い事柄だと受け止めています。その上で、所属事務所ときちんと協議していきたいと考えていますが、具体的にはこれからだと聞いています」と語った。
事務所側に意向を伝えているかどうかについては「会長会見でも、今日の会見でお答えしているのも、皆さまのお力で向こうも承知されていると思います。NHKのスタンスとしては理解されていると思います」と間接的に伝わっているものとの見解だった。
8日の定例会長会見で、上田良一会長は「視聴者のご期待に添えないことは大変残念」と述べた。今後の対応については、小出の所属事務所と協議するとしていた。
また、小出の過去の出演作の配信休止についてこの日、木田総局長は「無期限活動停止と事務所から発表されていますので、本当に『どこにあの人出ていたんだっけ』という場合ならまだしも、重要な役どころを演じていただいている経緯もあるので、現状では出演、あるいは過去のものを配信することは考えていない」とNHKとしての解釈を示した。