藤井四段歴代1位タイの28連勝 勝負メシはごま味噌とじうどん
デビュー以来連勝を続ける中学3年生の最年少棋士、藤井聡太四段(14)が21日、大阪市・関西将棋会館での王将戦一次予選で澤田真吾六段(25)と対局し、歴代1位タイの28連勝を果たした。
午前10時から始まった対局は午後4時47分に決着。藤井四段が99手で制した。
対局を終え「普段通りと思って臨んだ。(タイ記録は)思ってもみなかった」と、淡々と振り返った。次戦・竜王戦決勝トーナメント1回戦(26日)では増田康宏四段(19)に挑む。「相手も強敵の増田四段。気を引き締めて臨みたい」と意気込みを語った。
また、前日、引退が決定した加藤九段については「さみしいという思いもある。加藤先生を見習って、一局一局全力投球でいきたい」とコメントした。
この日の対局は、藤井四段が得意とする「角換わり」の戦型となった。昼食には「ごま味噌とじうどん」でパワーを補給。終始、前かがみで上体を上下させる体勢で勝負に挑んだ。
澤田六段とは2日にも対局し、大接戦を演じた末に藤井四段が逆転勝利している。
28連勝は、神谷広志八段(56)が86年から87年にかけて記録した歴代連勝記録。