野際陽子さんを古巣・NHK総局長偲ぶ「大体、個性際だった役が…」
NHKの放送総局長会見が21日、都内で行われた。元NHKアナウンサーで女優の野際陽子さんが13日に肺腺がんのため亡くなったことを受け、木田幸紀放送総局長が「独特の存在感を持った女優さんだった」としのんだ。
野際さんは立教大を卒業後、アナウンサーとして入局、活躍した。フリーを経て女優に転じた後は、大河ドラマでは「いのち」、「秀吉」、「新選組!」に出演。連続テレビ小説では「京、ふたり」で語りを担当。「ほんまもん」、「ゲゲゲの女房」では語りに加えて出演もした。
木田総局長は「もちろん、大先輩であったということもありますけども、NHKの番組、ドラマには、野際さんが若い頃よりも年齢を重ねられてからたくさん出ているような記憶があります」と振り返った。
その上で「独特の存在感を持った女優さんだったなという風に感じていたし、僕たちもドラマを作っている時に、野際さんにはこういう役をやってもらいたいと(いう時は)大体、個性が際立った役が(多かった)。現代ドラマでも、歴史ドラマでも、コメディータッチなものからシリアスなものまで、どれを見ても個性のある役柄をやっていただきました」と懐かしんだ。
最後に「まだまだご活躍していただきたかったし、うちのドラマにも出ていただきたかった。大変残念です」と悼んでいた。