麻央さん亡くした海老蔵、変化感じた観客も「思いを伝えたかったのでは」
がんを公表し、闘病していた妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが34歳の若さで亡くなったことが明らかになった23日、夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)は東京・シアターコクーンで自主公演「ABKAI2017~石川五右衛門 外伝~」昼の部を気丈に演じきった。
この日は昼夜2回公演で、昼の部は正午ちょうどに開演。タイトルロールの五右衛門を演じる海老蔵は、最愛の妻をあまりにも若くして失った悲しみを観客には一切見せず、その死に舞台上で触れることもなかったが、かすかな変化を感じ取った観客もいた。
観劇した埼玉県の50代女性は、海老蔵が客席から登場する際、「今日は静かだなあ」とアドリブらしきセリフを述べたことを指摘。序盤は「声が出ていない」と感じたという。海老蔵の目はいつもと違ってはれぼったく感じたといい、「明らかにやせているように見えた」とも話した。
また、海老蔵が4~5回アンコールに応えたことについて、ふだんより多かったと指摘。「思いを伝えたかったのではないか」と語った。最後に全員での舞を繰り返したことも「不思議な感じ」だったという。