海老蔵、勸玄君との共演を麻央さんは「きっと見ている」
がん闘病中だったフリーアナウンサーの小林麻央さんが22日夜、亡くなった。34歳の若さだった。夫で歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)は23日午後2時半過ぎ、舞台公演中の東京・渋谷のシアターコクーンで会見し、来月3日から東京・歌舞伎座での「七月大歌舞伎」で共演する長男・勸玄君(4)の晴れ姿を「きっと見ていると思う」と思いを絞り出した。
7月の公演で海老蔵と親子共演することになったのは、勸玄くん自身の希望もあるが、麻央さんが観劇するという「目標」を設定する意味もあった。2人を残して旅だった麻央さんを、「心残りだと思います。2人のことについて、どうすればいいんだろうって、考えても答えが出なかったと思います」と思いやった海老蔵は、「きっと見ていると思うので。そういう意味で。だから、心配で心配でしょうがないんじゃないでしょうか」と代弁した。
この日の会見は自身の公演の合間に行われ、さらにすぐに7月の舞台の稽古に入らなければならない。もちろん、長女の麗禾ちゃん(5)と勸玄くんの将来を守っていかなければならない。「これからお母さんという存在が彼女や彼には重要な存在になる。それは僕は代わりにはなれないですけど、できる限りのことをやっていこうと思っています」と父として誓いを立てた。
勸玄君にとって15年11月の初お目見え以来の歌舞伎座出演となる。前回はあいさつのみだったため、役を演じるのは初。舞台では主役の大盗賊・日本駄右衛門を演じる海老蔵と勸玄くん2人による宙乗りも披露する。海老蔵の宙乗りは28歳のときで、勸玄くんは歌舞伎公演史上最年少での挑戦という。