藤井聡太四段 一番印象深いのは「ひふみん」一問一答
最年少プロ棋士の藤井聡太四段(14)が26日、都内の将棋会館で行われた竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田康宏四段(19)を91手で破り、デビュー以来の連勝を「29」に伸ばし、歴代最多連勝記録の単独1位に躍り出た。終局後、日本将棋連盟の佐藤康光会長(47)と並んで会見した藤井四段は「想像もできなかったことで、喜びとともに非常に驚いています」とこれまでの歩みをかみしめた。藤井四段の一問一答は以下の通り。
-29連勝という大記録を達成した気持ちは。
「自分でも29連勝というのは想像もできなかったことで、喜びとともに、非常に驚いております」
-(今月)21日に28連勝というタイ記録を達成して、しばらく日にちがあいたが、今日はどういう気持ちで迎えたか。
「今日は相手が増田四段で、竜王戦の決勝トーナメントという大きな舞台ということもあって、連勝自体は意識しないようにと思って、気を引き締めてのぞみました」
-デビュー以来、印象に残る対局は。
「やはり初戦の、加藤(一二三)先生に教えていただいた一局が印象深いですね。加藤先生の迫力ある闘志を盤の前で感じられたというのは貴重な経験だったと思います」
-初タイトル最年少記録は18歳6カ月。
「まだまだ実力をつけることが必要だと考えているので、タイトルを狙える位置まで、まず実力をつけたいと考えています」
-誰に今の気持ちを伝えたいか。
「そうですね…。家族と師匠には報告したいなと思います」
-今後の目標は。
「もっともっと実力を高めて、タイトルを狙える棋士になりたいと思っています」
-28連勝の時と、29連勝の時と、感情的にはどのように違うか。
「やはり単独1位になれたというのは、自分でも特別な感慨というか、今までと違った喜びがあると感じています」
-連勝記録を続けることで注目が集まっているが、プレッシャーなどは。
「連勝記録というのは、いつかは必ず途切れてしまうものでもあるので、意識せずに一局一局、全力を尽くして指していきたいと思っています。これだけ注目していただいて、プレッシャーというのはあるんですけど、それに押しつぶされてしまっては良くないので、なるべく自然体で指していきたいと思います」