加藤九段 藤井四段の「ひふみんアイ」を解説「彼のは大回り、私は小回り」
将棋の加藤一二三九段が27日、日本テレビ系「スッキリ!」に生出演。26日に前人未到の29連勝を飾った藤井聡太四段が、対局中に相手側に回り込み盤面をのぞく「ひふみんアイ」を繰り出したことに「彼のは大回りのひふみんアイ。私は小回り」とひふみんアイに2種類があることを明かした。
番組では藤井四段の快挙について、加藤九段をゲストに迎えて徹底解説。その中で、藤井四段が相手側に回り込み盤面をのぞく「ひふみんアイ」を繰り出したことにも触れた。
MCの加藤浩次から「ひふみんアイ、やってましたね」と話をふると「彼は大回りのひふみんアイ。私は相手がいないときにやったので小回りのひふみんアイでした。彼は(相手が座っていたので)遠慮して遙か彼方から見ていた大回り」と大回りと小回りの2種類の「ひふみんアイ」があることを嬉しそうに解説した。
番組では深浦康市九段に「ひふみんアイ」について取材。対局者がいるにも関わらず後ろからまわる棋士は「過去に1人しかいません。それが加藤九段です」と、加藤九段と藤井四段しかいなかったと振り返った。
これには加藤九段も「(人が居ても見にいったことは)あったでしょう」と振り返り、改めて藤井四段の将棋について「将棋は作品で音楽と一緒。感動できるような将棋を差すことができる。はっきり言うと他の人と全然違う」とその才能を改めて評価していた。
加藤九段は、26日、藤井四段が「ひふみんアイ」を繰り出した直後に自身のツイッターで「聡太、『ひふみんアイ』を継承してくれてありがとう」と感謝をつぶやいていた。