ももち完全燃焼 アイドル人生5479日 最後の最後に涙ひと粒
“ももち”の愛称で知られるアイドル・嗣永桃子(25)が6月30日、東京・青海の野外特設会場でラストライブ「ありがとう おとももち」を開催し、芸能界を引退した。2002年のオーディションに合格し、Berryz工房、カントリー・ガールズなどで活動。バラエティーでも活躍した。アイドル生活15年で徹底して笑顔を貫いてきたが、この日は最後の最後に涙をひと粒。「みなさん幸せになってください」とファンに別れを告げた。
オーディションに合格した2002年6月30日から5479日、アイドル人生を完全燃焼で走りきった。ラストの1曲「ありがとう!おともだち。」を歌い終わり、ファンに感謝を伝えた一瞬、目元の涙をぬぐった。
「アイドルは笑顔を届けるもの」という思いを胸に、活動中はほとんど涙を見せることのなかった嗣永。アンコールで「みなさんがチヤホヤしてくれたので、自分を好きになりました」と声を震わせながらこらえていたが、別れの間際に感情を止められなかった。
同期のBerryz工房や元℃-uteのメンバーらが客席で見守る中、独特のツインテールの髪型「ももち結び」も一夜限りの復活。ソロ曲の「ももち!許してにゃん体操」や卒業ソング「ももち!ずっとおとももち」など21曲を披露した。
野外会場、開催日、演出までこだわり「困らせて許してにゃん」というほど、思いの詰まったステージ。最後は「ファンの愛を受信」していた右手の小指を折り、アイドル活動に幕を下ろした。
ライブ前の取材ではファンやプロデューサーのつんく♂(48)とともに極楽とんぼの加藤浩次(48)への感謝も告白。加藤は「めちゃ×2イケてるッ!」で嗣永に蹴りを入れて物議を醸したが「あの流れがあったから(世間に)知ってもらえたんです」と吐露した。
今後は幼児教育の道に進むことを明言している。「次は子供たちのアイドルになります」と新たな夢に一直線。「ビジュアルもいいし、愛嬌(あいきょう)もあるし、運も持ってるから大丈夫。みなさんの方が幸せになってください」と不安ゼロで旅立った。