藤井四段フィーバーで警備強化 対局室侵入を試みるファン増加で…
中学3年生の最年少棋士・藤井聡太四段(14)が6日、関西将棋会館で順位戦C級2組の中田功七段(49)との対局を開始した。2日の対局で公式戦初黒星を喫してから、藤井四段が公式戦で対局するのはこの日が初めて。また、対局室に将棋ファンが侵入しようとした事案があったことから、警備を厳重にしたことも発表された。
藤井フィーバーは連勝記録が途絶えても収まることはなかった。日本将棋連盟関係者によると、「将棋ファンが対局室への侵入を試みる事案が増えている」と、一般のファンが藤井四段の対局室へ入ろうとしたことがあったようで、前回の東京での対局から警備員を増加。この日も対局室前に警備員を配置するなどして、不審者の侵入に備えた。また報道陣には自社腕章などに加え、取材の事前申請をした記者だけに配られるプレス章を必ず付けるよう義務づけられた。
この日の藤井四段は9時40分過ぎに対局室に入り、うつむきながら午前10時の対局開始を待った。先手の藤井四段は、普段通り、お茶をすすってから初手を指した。注目の昼食は「カレーうどん定食」を注文した。
藤井四段は6月26日には、デビュー以来無敗で、歴代連勝記録を塗り替える快挙を成し遂げていた。しかし、2日の竜王戦本戦2回戦で佐々木勇気五段(22)に敗れ、連勝記録は「29」でストップした。