中嶋しゅうさんの思い背負って- 寺島しのぶら4人、上演再開を希望
俳優の中嶋しゅうさんが6日に東京芸術劇場シアターウエストで行われた舞台「アザー・デザート・シティーズ」の出演中にステージから転落し、搬送先の病院で亡くなった。69歳。検視の結果、死因は急性大動脈解離と判明した。
「アザー-」は11日までの中止が決定。以後は未定だが、主演の寺島しのぶ(44)ら出演者は中嶋さんの思いを背負い、上演再開を希望していることが分かった。
中嶋さんの公演初日での急死を受けて、寺島、中村蒼(26)、佐藤オリエ(74)、麻実れい(67)の残されたキャスト4人は7日、演出家の熊林弘高氏と今後について話し合い、舞台を終わらせたくない意向を示した。中嶋さんを含めた濃密な5人芝居。クランクインまで5人と演出家で、マネジャーも排して約1カ月間、けい古を行ってきた。
関係者によると、話し合いで涙を流す出演者もいたといい、それぞれが悲しみを乗り越え、公演を続ける意思を示したという。26日が千秋楽で、29~31日には大阪公演も予定されている今作は、11日までの中止が決定。中嶋さんの気持ちを背負う覚悟を見せる出演者の思いをくみ、12日からの再開も見据えて、代役の調整を進めていく。