松田聖子 全曲イスに座ったまま歌唱、ファンに謝罪…転倒して背中と腰を強打
歌手の松田聖子(55)が9日、東京・日本武道館で、「Seiko Matsuda Concert Tour 2017 Daisy」の東京公演2日目を開催。数日前に転倒して背中と腰を強打した影響で、全曲をイスに座ったまま歌唱した。
開会前には、不慮のケガにより演出が変更される旨のアナウンスが流された。白いイスに座った状態でステージに登場した松田は、「体をひねることもできない」という状態ながら、ヒット曲「赤いスイトピー」や「あなたに逢いたくて~Missing You~」などを熱唱した。
トークコーナーでは「昨日、今日と、こうしてイスに座って歌わせていただくという自体になっていまして、大変申し訳なく思っています。本当に皆さん、ごめんなさい」とファンに謝罪。「実は、数日前にちょっと転びまして、背中と腰を大変強く打ちまして、一時は立ち上がることもできなくて、コンサートどうしよう、大丈夫かなと思っておりましたが、どうしても武道館の皆さんにお会いしたいという気持ちで、今日は申し訳ないですが、座ったままやらせていただくことになりました」と経緯を説明すると、客席からは「大丈夫?」「頑張って!」と歓声が飛んだ。
また「今日はこういう状態ではありますが、思いっきり上半身を使って、ここまで上半身が使えるのかというぐらい、頑張ってやってみたいと思っています」とジョークも。「転んだりしたら、大変ですよ。皆さん。くれぐれも気をつけていただいて」と呼びかけ、笑い声が起こった客席に向けて「どちらかというと、笑っていただいた方がありがたいんです」と応じた。
途中からはイスに座ったまま台車に乗せられ、後ろから押されてステージの両端まで駆け回った。アンコールを終えると、「このような形で今年のコンサートをお送りすることになって、本当に皆さん、ごめんなさい」と改めて謝罪。さらに「ダンサーの皆さん、バンドの皆さん、スタッフの皆さんに本当に助けていただいて、2日間、コンサートをやることができました。何より、皆さんの温かい応援が、本当にうれしかったです。皆さん、本当にありがとうございました」と感謝を述べると、感極まって涙をこぼし、手で顔を抑えた。
また、自身も福岡出身なだけに「九州地方は、大変な大雨になっています。被害もたくさん出ています。一日も早い復興と、皆さんの幸せを、心よりお祈り申し上げます」と、被災地に向けてエールも送った。