宝塚 夏目雅子さんの姪・風間柚乃が抜擢
宝塚歌劇団月組公演「All for One~ダルタニアンと太陽王~」が14日、兵庫・宝塚大劇場で初日の幕を開けた。ダルタニアンをトップスターの珠城(たまき)りょう、太陽王ルイ14世をトップ娘役の愛希(まなき)れいかが演じ、宮廷に渦巻く陰謀と恋愛を中心とした冒険活劇となった。
トップスターの珠城は大劇場2作目。初舞台から10年という若いトップだけに、ベテランはもちろん若手の活躍も目立つ。女優の故夏目雅子さんのめいで、プロゴルファー小達敏昭の娘・風間柚乃(かざま・ゆの)が物語の鍵を握る人物ジョルジュに抜てきされた。
ジョルジュはオーディションで選ばれた。演出家の小池修一郎氏は「下級生で芝居のうまい子を、と。地に足が着いたたくましさがある」と評価した。
夏目さんをほうふつさせる美貌で、前作の「グランドホテル」の新人公演では2番手に抜てきされ、高評価を得た。元々歌は得意で、宝塚音楽学校時代にも音楽で表彰されたほどだが、本公演での大きな役はこれが初めて。舞台中央で珠城ともセリフのやり取りがあるが、落ち着いた様子で抜てきに応えていた。
宝塚大劇場公演は8月14日まで。東京宝塚劇場公演は9月1日~10月8日。